2017年10月4日水曜日

家選びにおける「建売住宅」について


選択肢の一つ


新築一戸建てを検討する中で、外せない選択肢の一つに「建売」というものがあります。今回はその「建売住宅」について書いてみようとも思います。

注文か建売か


一般的に、新築一戸建てといってイメージするのは「注文住宅」ではないでしょうか。間取りをはじめとして、外壁の種類や色、キッチン・バスなどの水回り、床や壁紙まで細部にわたって、買い主が決めるというのが「注文住宅」です。

新しく家を作るわけですから、自分のライフスタイルに合わせた家に住みたいですよね。その思いをかなえるのが「注文住宅」です。しかし、注文住宅はいわばオーダーメイドですから、販売する住宅メーカーにとっては、手間がかかりコストがかかる販売方法です。

そのオーダーメイドのコストをカットしたものが「建売住宅」です。いわゆるレディ・メイド(既製品)です。まずハウスメーカーが自由に家を建ててしまってから、販売するというものです。

最大のメリットは価格


「建売住宅」の最大のメリットは、価格になります。注文を受けて検討をして、設計を行うという過程を大幅にカットしているため、安価にて販売することができるのです。

自分の感覚だと、一般的な2,800万円くらいの注文住宅と同等のものが、建売では2,500万円くらいで売っているという感じです。概ね3割安といった感じでしょうか。

デメリットは


一方、デメリットもあります。既製品ですから、自分のライフスタイルに”合わせて家を作る”のではなく、自分のライフスタイルに”合う家を選ばなければ”いけません。

オーダーメイドである注文住宅では自分の家族構成や希望によって間取りを変えたり、家の大きさを変えたりすることができますが、建売住宅ではそれができません。

また、住宅の細かな部分、例えば「建材」や「壁紙」、「外壁」や「断熱材」がどんなものを使っているのか、素人にはわかりにくいというデメリットもあります。

注文住宅では時間をかけて仕様を決定していくため、各部材や断熱の仕組みなどをじっくり検討することができます。そうした過程の中で、住宅の細かな部分がどうなっているのかを知ることができます。

また、施工の途中でも施主はいつでも建築中の家を見に行くことができます。どんな工事でどんなものを作っているかを実際に見ることができるのです。

しかし、建売住宅ではすでに出来上がった家を見るしかありません。表側は見ることができますが、住宅の基礎部分や壁の内側などは素人では判断することは難しいでしょう。

信頼できる業者か


そのような点から、建売住宅は、素人では購入時にその価値を見極めにくい購入方法といえます。そのため、それを建てて販売している会社が信頼できるかという点が重要になってきます。

しかし、建売を行っているのは、地場の工務店などが中心です。ネット上での口コミも少なく、なかなか判断が難しいかもしれません。

友人・知人でその販売している会社から購入した人がいないか、聞いてみるのがいいでしょう。

買ってしまっては遅い


立地が良く、新築の見た目の良さがあり、注文住宅よりも安価で、営業マンに「ここはお買い得なのですぐ売れちゃいますよ。」といわれると、検討もそこそこに購入したくなるかもしれません。

しかし、家は大きな買い物です。それだけに慎重にならなければいけません。

見た目のきれいさに惑わされると、住宅の本来の性能がわからないまま購入してしまうということになりかねません。もしかすると、中身はチープで価格以下の家をつかまされるかもしません。

自分は?


自分に関していえば、建売住宅は考えられませんでした。上で書いた通り、家にどのくらいの価値があるのかを見極めるだけの力がないというのもありますが、建売の間取りは、自分の理想の間取りと程遠いものでした。

間取りの条件でも書いたように、自分は子どもが3人いるので、子ども部屋が3つ必要でした。しかし、建売住宅は一般的な4人家族を想定しているため、子ども部屋が3つあるものは皆無でした。

家に全くこだわりがなければ、建売住宅でもよいのかもしれませんが、一つでもこだわりがあるのであれば注文住宅にするしかないと思いました。

安くはないお金ですが、自分が気に入らない家を買っても仕方ないと思ったのです。


まとめ


色々書きましたが、条件さえ合えば建売というのは、新築一戸建てを割安で購入できる方法であるのは間違いありません。家にライフスタイルを合わせていくことも可能ですし、多少の違いであれば、購入後にリフォームすることで解消することもできるでしょう。

大事なのは、「注文住宅」でも「建売住宅」でも、販売しているメーカーが信用できる会社かをよく見極め、住宅の本来の性能に見合うだけの価格かということを吟味するということです。

見かけの綺麗さ・値段につられると、「安物買いの銭失い」になりかねません。








0 件のコメント:

コメントを投稿